東建コーポレーショングループのナスラック(愛知県名古屋市)は、賃貸住宅向けに太陽光発電を発売した。3月に東建コーポレーション物件への営業を開始しており、一般物件にも対応できるようにした。
使用するパネルは国内メーカーグリッド(東京都港区)社製を採用。強風に強く、陸屋根にも設置可能だ。積雪、強風エリア、高所への設置もでき、新築だけではなく、リフォームとしての提案も強化する。設置方法は発電した電力のほとんどを売電するオーナー還元型と、発電した電力を入居者が使用できる入居者還元型の2パターンに対応している。
同社では、7月から政府主導で始まる「再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度」を背景に、賃貸住宅市場でも太陽光発電パネルの設置ニーズが高まると予想。また、夏場の節電意識の高まりや電気料金に対する関心の高まりから、賃貸住宅に導入することで、入居促進になると期待している。今後、スナラックNK深谷工場を窓口に、全国で販売していく。
設置価格の目安は10Kwで工事費込みで360万円。他社製と比較し、2割程安く設置できるとしている。
東建コーポレーションは約2万棟の賃貸住宅を管理しており、新築だけでなく、リフォーム時の設置提案にも力を入れていく。また、ナスラック製品の販売網を通じ、工務店やリフォーム会社への販売も行っていく。