社宅管理代行大手のタイセイ・ハウジー(東京都渋谷区)は、社宅管理を軸に法人向けビジネスを拡大している。3月、上海企業との合弁会社、上海大政麗博房地産経紀有限公司を設立。上海市や蘇州市への海外赴任者を対象に、日本語で現地の優良物件を紹介する。海外への進出は今回が初めてとなる。
4月には、都内六本木の事務所内に、外国人仲介の専門チームを発足。英語、フランス語、中国語、韓国語が堪能なスタッフを配置し、日本に駐在する外国人への住宅あっせんを強化した。
さらに、5月には、人事給与業務のコンサルティング会社、キュービーファイブ(森作まみ社長・東京都中央区)に51%を出資し資本参加。法人の人事や給与査定コンサルで企業とつながりのある会社を傘下に収めたことで、現在取引のある法人の社宅以外のニーズにも応えていく。もともとキュービーファイブは、タイセイ・ハウジーが人事コンサルを依頼していた企業。1年間の取引を通じ、同社が「利用してよかった」と感じたことが、資本参加のきっかけになったという。
「いずれの事業も社宅管理を軸に広がっています。企業が抱えるさまざまなニーズに対応していきたいと思います。当社に新入社員として入社した社員が、現在37〜38歳となり部長クラスで活躍しています。こういった人材が事業分野の拡大でおおいに活躍しています」(赤間敏雄社長)