東邦ガスは、岐阜県岐阜市内に新築した賃貸住宅(2階建、4戸×2棟の合計8戸)に、2種類の家庭用燃料電池、太陽電池、蓄電池の3電池を設置し、これらを棟内全戸で共有する実証実験を8月から開始する。熱・電気を物件内で融通し、最大限に活用する。
集合住宅全体での省エネと省CO²を目指すもので、同等の賃貸住宅と比較すると、約5割の省エネとCO²削減を見込んでいる。
また、電源セキュリティの面からは、蓄電池を燃料電池や太陽光と組み合わせることで、停電時の電力供給を可能とする。
東邦ガスは、昨年7月から実証実験に関するエネルギーシステムの検討・設計を進めてきた。今年3月からは積水ハウス(大阪府大阪市)の協力を得ながら、建物の設計、工事を行い、このたび施工が完了したという。
実証実験は8月1日の入居開始に合わせてスタートし、エネルギー供給方式の有効性の確認や課題の抽出をおよそ3年間かけて行っていくという。