東都(東京都狛江市)はコンセプトリフォームパック「S.E.E.Design」を10月から本格的に発売開始する。
同商品の利用対象は築年数15年以上の単身用賃貸住宅。基本プランは面積が20平方mまでの1R・1Kが対象で、29万4000円(税込み)だ。
同社ではオーナーからヒアリングを行い、金額を設定。「30万円という金額内で、部屋に個性を出し、入居者の好みも反映できる商品を作りたいと考えました」と企画・開発担当の松下尚史氏は話す。コンセプトは「ナチュラルカフェ・パリのアパルトメント・モノクロームシック」の3種類。基本タイプはオーナーが決め、アクセントクロスや床材などを入居者が選ぶことができるようにした。ファッションやサブカルチャーに興味のある学生や20代の社会人が主なターゲットだ。
本格スタートに先立って導入した3カ月間空室だった物件では一週間で成約した。ナチュラルタイプの部屋に縦のラインの入った柄つきの壁紙を選んだ。
「立地や築年数、間取りは変更が難しい。それならば、物件を選ぶ基準となる別の軸を入れていけばよいと思い、それが『コンセプト』でした」(松下氏)。年内に70件の受注を目指す。