地盤の調査・解析を行う地盤ネット(東京都中央区)は監査法人トーマツが行う企業ランキング、第10回「デトロイト トウシュ トーマツ リミテッド 日本テクノロジーFast50」(テクノロジー・メディア・テレコミュニケーション業界の売上高成長率ランキング)で2位を受賞した。売上成長率は直近の3年間で2013・8%。同社の事業は、建築時の地盤調査の正当性を確かめ、地盤改良工事の必要性・工事金額を検討すること。
従来、地盤調査と地盤改良工事は一本化して行なわれ、改良工事をするのがほとんどだった。山本強社長は「当社が地盤の再判定を行った結果、工事判定が出た案件のうち67・2%が不要でした。必要の内32・8%の工事費用が減額になる案件もあります」と語る。
以前に賃貸住宅を建てる予定のオーナーから地盤改良工事判定を疑問視する意見が出たこともあった。担当の建設会社が同社に解析を依頼。結果、工事は必要と出たが、工事費用は150万円から50万円と100万円も減額した。「建設会社、オーナーに地盤解析の重要性を知ってもらいたいです」(山本社長)