旭化成ホームズ(東京都新宿区)は2月9日に「ヘーベル・ロンド・コンパクト」を発売する。自己居住用住戸(メイン住戸)に加え、面積と用途に可変性を持つ「プラス1住戸」(サブ住戸)を設けた戸建て住宅だ。メイン住戸とサブ住戸の間に「どっちでもルーム」と名付けた部屋を設置。部屋には両側に界壁(各住戸の間を仕切る壁)をあらかじめ設置し、10万円単位の簡単な工事でどちらの住戸にも後から切り替えることができるという。これにより、ライフステージの変化に応じて、「単世帯」から「二世帯」、または「単世帯+賃貸」として使用することができる。
ターゲットは、50~60代世帯で未婚の子と同居しており、将来の住戸計画が立てにくい世帯や、子世帯、あるいは高齢の親と同居の可能性のある世帯。商品開発の背景には、晩婚化、1人世帯の増加、高齢世帯の増加などがあるという。
サービス面では、サブ住戸を賃貸住宅とする際に、1住戸だけでも、旭化成不動産レジデンス30年間一括借り上げを行うという。建設工事費の上昇分を賃貸収入でまかなったり、収入減とすることが可能だ。
池田英輔副社長執行役員は、「家族構成の変化に合わせ、柔軟に家の用途を切り替えることができます。賃貸として貸せば、若い世代との交流が生まれ、自宅にいながら豊かなコミュニティを持つことができます」と話した。今回のプロトタイプはメイン住戸33・21坪、サブ住戸16・41坪、合計49・62坪の2階建て(ヘーベルハウス キュービック)で本体価格は4200万円(消費税込)。販売目標は年間で100棟。