アットホーム(東京都大田区)は、首都圏在住で20〜40代の子どもがいるサラリーマンのうち、一生涯賃貸住宅に住み続けたい層(「一生賃貸派」)と現在持ち家に住む層(「持ち家派」)それぞれ300人を対象に行ったアンケート調査結果を発表した。
調査結果によると、一生賃貸派は77%が「賃貸が得」と回答した。個人年収が「一生賃貸派」では平均655万円、「持ち家派」では平均671万円。世帯年収は、「一生賃貸派」は平均753万円、「持ち家派」は平均772万円だった。持ち家派が、個人年収平均で16万円、世帯年収平均で19万円上回っているものの、それほど大きな差がないことがわかった。
また、「一生賃貸派」が一生賃貸に住みたいと思う理由として、1位「住み替えやすい」、2位「災害やローン等のリスクが少ない」、3位「気楽・購入は面倒」という回答だった。一方、「持ち家派」は1位「資産になる」、2位「自由にできる」、3位「所有する安心感」という結果だった。
「一生賃貸派」が、賃貸がいいと思ったきっかけとして一番回答数が多かったのが「転勤」(21・7%)、「持ち家派」のきっかけは、「子どもが生まれる・生まれた」(35・3%)だった。
ただ、今後も考え方は変わらないかという問いに対して、「持ち家派」の7割が「ずっと変わらない」と回答したのに対し、「一生賃貸派」で変わらないと答えたのは3割だった。「収入が増えたら変わる」(24%)、「年を取ったら変わる」(22・7%)が後に続いた。