エイブル(東京都港区)は、同社が仲介管理する物件の入居者に、電気料金が従来の地域電力会社比で最大8%安くなるマンション電力一括受電サービス「J:COM電力」の取次を4月1日より開始する。
同社では、2016年を目途に完全自由化される電力の小売事業において、事業者と連携のうえ、関連する新規事業を創出、賃貸住宅向けサービスを拡充していく。
「J:COM電力」は、ジュピターテレコム(東京都千代田区)が提供するサービスで、70世帯以上の単身向け物件、または50世帯以上のファミリー向け物件に、マンション単位で一括契約を締結し、電力を供給するサービス。同サービスにより、従来の地域電力会社に比べ、オーナーは共用部の電気代が、入居者は家庭の電気料金が、それぞれ5%安くなる。また、J:COM指定の放送・通信サービス(ケーブルテレビおよび高速インターネット接続)とセットで契約すると、さらに3%引かれ、最大で8%安くなる。
エイブルとJ:COMは、2013年4月より、エイブルが管理する物件に、インターネット無料設備サービス「エイブルWi―Fi by J:COM」の提供をしているが、「J:COM電力」をセットで導入した入居者は、高速Wi―Fiインターネットが無料で利用できるほか、電気料金が8%の割引きになるなど、顧客サービスが拡充され、入居促進にもつなげる狙い。
「J:COM電力」の導入時、原則、オーナーの切り替え工事費用負担はなく、導入できるという。