家賃188万円の住戸に募集1週間で申込み
建築設計・企画を行うスピーク(東京都渋谷区)は、このほど、築12年のマンションのリノベーションを実施し、高級賃貸マンションへと再生した。
同社が手掛けたのは、渋谷駅より徒歩14分、表参道駅からも徒歩11分の立地に立つ築12年のRC造建物「the SCAPE」。
2005年に新築された同建物は、当初サービスアパートメントとして運用。
7年後にシェアSOHOとして、リノベーションして貸し出していた。
今回、オーナーチェンジを機に、同社が高級賃貸住宅120㎡~203㎡全6戸としてリノベ―ションした。
家賃は60万円~188万円にもかかわらず、募集1週間で全6戸中4戸に申し込みが入ったという。
「敷地の目の前に広がる常陸宮邸の緑に価値があります。この借景を生かせる高級賃貸住宅を目指しました」
こう魅力を話すスピーク共同代表の吉里裕也氏は、今回は受け継がれた空間の特徴を消し去るのではなく、増幅させながら再構成した。
具体的には、ガラスに借景を映り込ませ、目に入る緑を増幅、もともと内壁に使用されていたタイルについては光がさまざまに反射する粒状の素材を多用、建築の軽さを対比的に強調する重厚な石をしつらえた。
その結果、若手経営者やクリエイターなどの申込みが入った。