最盛期の売上高は22億円
収益不動産の売買や管理を手掛ける大通エステート(北海道札幌市)が12月10日、札幌地裁から破産手続き開始決定を受けた。
本誌では、「相愛土地」と紹介した方が、馴染みがある読者も多いだろう。
4年前に現社名に変更した。
負債総額は38億2362万円。
破産管財人の開本英幸弁護士の事務所によると、来年3月18日に札幌地裁で債権者集会を開催する予定。
相愛土地として昭和34年に設立した同社は、収益不動産の売買や、自社ブランドの賃貸マンション・ローヤルハイツシリーズの開発事業を主軸に業績を伸長。
東京商工リサーチによると、2008年9月期には22億5000万円の売上を上げた。
「当時は売買事業をPRするテレビCMが印象的だったが、最近では名前を聞くこともなかった」と話すのは、北海道札幌市で不動産会社の代表を務める男性。
最盛期はテレビCMだけでなく、札幌ドームや路面電車のラッピング広告など、PR活動を積極的にしていた。
しかしリーマンショックを期に業績は低迷。
2009年には売上高が約7億6000万円まで落ち込み赤字を計上した。
2010年には中小企業金融円滑化法を活用し、借入返済条件の緩和を受け、ビジネスホテルなど所有不動産の売却を進めていたが、債務超額は拡大する一方。
「数年前に、家す!グループで、相愛土地の所有不動産をいくつか売却していました」と地元オーナーは語る。
8月に債権者から破産を申し立てられていた。
2010年にはグループ会社で約1900戸を管理。
現在もある程度の戸数を管理し続けているのであれば、譲渡先が注目される。
「大型物件を購入する地元投資家は、同社保有の物件が出回るのを期待しているのでは」(前述の男性オーナー)。





