コミュニティ形成に特化した機能が強み
ITベンチャーのまちこえ(東京都渋谷区)は15日、クラウド上で入居者管理ができる「Palette(パレット)」を発表した。
入居者間、または入居者と不動産会社間で効率的に情報共有するためのシステム。
通常の物件情報管理のほか、入居者間で意思疎通し、地域の情報を共有するための機能を設けたのが特徴。
入居者IDを蓄積すれば、管理戸数の多い不動産会社ほどデータ分析に生かすこともできる。
複数のアプリ・サービスが内蔵されており、ユーザーである管理会社は必要なものを自由に選択できる。
入居者コミュニティアプリ、住み替えマッチングアプリなどに加え、物件管理機能や入居者管理機能なども取捨選択できる。
管理業界に普及させ、情報共有の利便性向上に役立てる構え。
すでに建設大手の大東建託やレオパレス21、MDIなどが一部機能を導入しているという。
梶谷勉社長は「システムの名称の由来は、絵の具のパレットのように好きな機能のみを使い分けられるように、という意味から。クラウド上で利用できるため、経費も大幅に削減できるだろう」と話した。
同社は、ヤフー傘下のYJキャピタルの出資を受けている。
梶谷社長自身もヤフー出身。