趣味に没頭できる部屋がテーマ
エイブル(東京都港区)は8月31日、学生がデザインしたリノベーション物件のお披露目会を行った。
同社が2015年10月に開催したコンペで優勝した作品を実際に施工した。
多摩美術大学の美術学部環境デザイン学科をこの春卒業した原地千尋さんと前野慧さんペア(企画当時は学生)が手掛けたのは、社会人の単身者をターゲットに趣味に没頭できる部屋をコンセプトにした作品だ。
物件は東武東上線「東武練馬」駅から徒歩7分、RC造4階建て全27戸の『サワマンション』。
特徴的なのは、室内の中央に造作で備え付けた幅2400mm、奥行き1050mmの大きな木目調のテーブルだ。
机の上でプラモデルを作ったり、パソコンで作業したあと、そのままの状態で食事をするスペースが十分にある。
通路や居室内に明るめのベージュの棚を作った。
書籍やCDなど趣味のものを存分にディスプレイし、好きなものに囲まれる喜びを存分に味わうことができる。
エイブルリフォームの三嶋哲社長は「中央に大型の造作テーブルを置くという大胆な発想が斬新だった。今後のリノベーションのデザインにも生かしていきたい」と話す。
投資額は680万円。
賃料は、相場よりも3万円ほど高い8万7000円と共益費3000円だ。
デザインコンペは10年から行ってきたが、実際の物件に施工するのは初めて。