マンションデべロッパーのリブラン(東京都板橋区)は、遮音性の高い賃貸マンション「ミュージション」を地主に提案する土地活用部を4月に発足した。組織的に営業を行う体制を整え、「ミュージション」の開発を強化する。
「ミュージション」は全戸遮音構造を採用したマンション。室内で楽器等の演奏が可能。同社はこれまでに4棟の「ミュージション」を企画、建設してきた。ハード面はもとより、運営や管理、リーシング面でノウハウを積み上げてきており、それらを活かした事業展開を行っていく。
「ミュージションは音大生を対象にしていると思われがちですが、実際に入居している人の8割は社会人。ピアノやギター、サックスを演奏したり、自分で作曲する人々です」と、同社土地活用部の田代聡夫部長が語る通り、入居者層は幅広い。
現在稼働中の3棟の「ミュージション」では、1階で演奏会やコンサートを行うなど、入居者同士の交流も盛んにおこなわれている。
「それがこの物件独自の魅力になり、差別化につながっています」(田代部長)
希少価値の高さから、家賃は相場の1・5倍をつける物件もあるという。
また、新築時に入居してからこれまで6年間住み続けている人も多いなど、入居期間の長さも特徴のひとつ。入居率は平均して95%。入居待ちのメルマガ会員は1000人を超える。
「音楽好き、という独特の層にターゲットを絞ることで築年数を経ても高い入居率を維持できています。これまでに培ったノウハウを生かして、土地オーナーの有効活用をサポートしていきたい」(田代部長)