賃貸住宅向けブロードバンド回線提供サービスを手がけるファイバーゲート(東京都港区)は札幌の不動産会社、副都心住宅販売(北海道札幌市)と3月12日、業務提携を結んだことを発表した。
本提携に伴い、同社は副都心住宅の関連会社モバイル不動産を100%子会社化する。モバイル不動産は2007年に設立。賃貸仲介事業を主に手がけており、年間約400件の成約を上げていた。同社はモバイル不動産を子会社化することで、賃貸仲介事業へと乗り出すことになる。
「当社は賃貸住宅向けにブロードバンド回線の提供を行っていますが、オーナーが物件にインターネット回線を導する理由は空室対策です。当社で賃貸仲介業務を行うことで、札幌の顧客に対しては客付けサポートを行うことができます。その他のエリアの家主に対しても、札幌で得たブロードバンド回線導入物件の客付けノウハウを使ってリーシングサポートをより強化することができると考えています」(猪又將哲社長)
モバイル不動産買収以外の提携の内容としては、両社での売買仲介・マンスリー住宅運営における不動産事業での協力体制の構築、副都心住宅が同社のブロードバンド事業について共同事業を行なう、の2点である。
本提携により、同社は不動産仲介及びに賃貸仲介事業のノウハウ獲得とブロードバンドサービス導入戸数の増加を、副都心住宅は不動産売買仲介事業への経営資源を集中する他、同社の持つマンスリー住宅運営を開始することによりサブリース事業の強化を図る方針。