管理する7500戸のうち1割で大学生が入居している東洋エステートサービス(東京都調布市)は、大学生の入居者から15件の解約があった。
7月、大学側が後期の講義でもオンライン授業を継続することを発表。これを受けて、7月下旬から解約の連絡が入りだした。安藤貴弘部長は「この時期の解約は例年ではなかった」と語る。
7月下旬から15件解約東洋エステートサービス
賃貸契約の解約が目立ったのは新入生と4年生だ。新入生にとっては、対面講義がいつ再開するかわからず、登校できる見通しが立たない。1人暮らしを続けるメリットが低く、一度解約し実家から講義に参加しながら状況を見守るようだ。一方、早めの退去を決めた4年生は、卒業に必要な単位を既にほぼ取得済みで、「賃貸に継続して入居し続ける必要がなかったようだ」(安藤部長)という。退去した学生は、実家に戻り、就職活動に専念するそうだ。