部屋探しの場面で人々が賃貸住宅に求める設備のハイグレード化が進んでいる。本紙恒例の特集「人気設備ランキング」で、今年もその一端が見て取れた。全46種から人気の設備を不動産賃貸会社372社に選んでもらったところ、上位で最も順位を上げたのが、ファミリー向け物件の「宅配ボックス」だった。その他は、上位8~15位の間で昨年との変動が目立った。上位7位の常連人気設備は不動の人気を見せつけたが、今回はそれより下位の小さな変化に着目し、5回にわたり詳細を紹介する。
ファミリー向け「宅配ボックス」躍進
本紙特集「人気設備ランキング」は、日ごろ店頭で接客している賃貸仲介会社や管理会社の声を基に、賃貸住宅の最新設備ニーズを探るアンケート企画だ。調査期間は8月27日から10月5日。372社から有効回答を得た。そのアンケート結果を「単身者向け物件」「ファミリー向け物件」に大別し、さらにそこから「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まる」「この設備がなければ入居が決まらない」に分け、全4パターンのランキングを掲載している。