不動産開発事業を行うタスキ(東京都港区)が12月7日に募集開始した、1口10万円からのオンライン完結型少額不動産投資サービス『タスキFunds(ファンズ)』で、第1号ファンドとなる『タスキ キャピタル重視型 第1号ファンド』が申し込み開始から3分で募集金額を達成した。
1口10万円、オンラインで完結
タスキが保有する認可保育園「キッズガーデン北区滝野川」(東京都北区)の建物と土地を、同ファンドが取得して運用する。運営する保育会社からの賃料収入と不動産の売却益を原資として、投資家に配当と元本償還を行う。
募集したのは1口10万円、計200口、総額2000万円で抽選方式をとる。12月7~14日の募集期間に、約4.5倍の9000万円の申し込みがあった。運用期間は2020年12月25日~21年6月25日の半年間、予定分配率は年10%で、税引き前配当金は5013円を予定する。優先劣後方式を採用し、募集の200口は優先出資で、タスキが360口の劣後出資を行う。
保育会社とは定期建物賃貸借契約を39年まで締結。保育園が所在する東京都北区の待機児童数は20年度には79人おり、保育所の供給が追い付かない状態。認可保育園として自治体から運営費の補助もあり、安定的な運営と賃料収入が長期的に期待できる。「社会問題となっている待機児童解消に寄与できる社会貢献性の高いプロジェクトであったことも、予想を上回る反響につながったのではないか」と担当者は話す。
(1月11日3面に掲載)
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