三好不動産(福岡県福岡市)は、以前から同社の一部門として展開してきた「福岡相続サポートセンター」を100%出資子会社として法人化した。代表取締役には江頭寛氏が就任する。
同センターは、CFPとして活躍する江頭氏を中心に、家主・地主など資産家向けに相続に関するセミナーを行ってきた。遺言書作成にかかわるなど、家主の資産運用や相続対策のサポートですでに実績を挙げている。
セミナーを入り口に無料相談を受け付け、具体的な対応策については同社がネットワークを持つ弁護士、税理士、司法書士などの専門家を紹介する。資産組み換えニーズや遺言作成のサポートなどの成果に結びついた案件も多い。
相談件数が増えてきたことを受け、事業化へと踏み切った。会社化を機に一般市場にも対象を拡大していく考え。これまで月2回のペースで実施してきたセミナーを最大月6回まで増やすほか、金融機関など他企業から依頼を受けてのセミナーもこれまでの年5回から年30回程度まで増やす意向だ。契約する専門家数を現在の23人からさらに増やし、年間250件ほど受け付けていた相談も、3年後には5倍程度までの増加を見込む。
会社設立に合わせ、江頭社長は相続対策本『愛情相続』を発売した。相続対策本の入門書として位置付け、続編も出版する計画。