不動産ポータルサイトを運営するLIFULL(ライフル:東京都千代田区)が、地方移住希望者と地方自治体、地方企業をつなぐことを目指すサービス『LOCAL MATCH(ローカル マッチ)』を開始した。提供される情報は求人、イベント、体験施設、移住相談の4項目で、現在、40の自治体と4企業が情報を提供する。利用対象は都市部に在住する20代後半から40代だ。
住まい、職場、イベントを紹介
地方移住を希望する人が移住先のイメージを事前に把握することで、移住後の現実とのミスマッチを防ぐのが狙いだ。ユーザーが登録自治体・企業に応募するだけでなく、自治体・企業側からもユーザーをスカウトできる。ユーザーは学歴や職務経歴の他、希望の移住地や職種などの項目を登録し、自治体・企業側からのスカウトを待つ。イベントなどへの参加を促すこともできる。
移住相談には39の自治体が参加し、オンラインでの相談を中心に、自治体だけでなく企業も対応できる体制を目指す。イベント情報では移住体験やワーキングホリデーの他、マルシェなどの情報を発信する。移住を体験できる施設の紹介や、農業や地域の暮らしを体験できるオプション情報も用意し、現時点で15施設を掲載する。これらの支援を通じて、地域を知り、地域住民とつながり、実際に移住に至る際の仕事の紹介まで、一貫して提供する。ただし、住居の斡旋(あっせん)は行わず、移住希望者が自身で探す必要がある。
「先輩移住者の声や地域を知るためのサイト情報、移住の支援制度などの情報を掲載する」(地方創生推進部・小屋敷圭史氏)
(5月31日2面に掲載)
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