自己破産した則武物件の所有者責任はどこ?新たに6棟の不備発覚 危ない建築のポイントを専門家が解説

則武地所, さくら事務所

事件|2021年06月04日

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 5月に起きた東京・八王子のアパートの階段崩落事故で、自身の所有する物件に不備がないか不安を感じたオーナーは多いだろう。追い打ちをかけるかのように、施工不備アパートの建築会社、則武地所(神奈川県相模原市)は事故の約一カ月後に自己破産を申請。結果、同社で建築したアパートを保有するオーナーは、施工不備が発覚しても則武地所に対し賠償請求ができない事態に陥っている。

 今回の則武地所事件を教訓とし、オーナーは所有者責任について改めて考え、施工内容や法律に関する知識を備えることが大切だ。本記事では危ない物件の見分け方など、オーナー側で対策できるポイントを専門家に取材。また不備の詳細や、則武地所の自己破産の経緯を取材した。

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【この記事の内容】
1.八王子市階段崩落アパート施工の建設会社が自己破産、負債額4億
2.新たに6棟の不備発覚、国が施工不備アパートオーナーに建物点検指導
3.166棟のオーナーらに建物点検指導、2、3階建てで点検費用10万円目安
4.施工不備多いアパート、引き渡し前に建物点検で補修対応
5.運営中のアパートに施工不備が見つかったら?オーナーがすべき2つの対応
6.高すぎる利回り、工期が短いは、危険な兆候。専門家が解説する物件選びの注意点

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八王子市階段崩落アパート施工の建設会社が自己破産、負債額4億

 東京・八王子市に立つアパートの階段が崩落し、50代の女性が死亡した事件で調査中の則武地所(神奈川県相模原市)が5月13日、横浜地方裁判所相模原支部へ自己破産を申請した。国は同社の施工した他のアパートに不備がないかの調査を進めている途中であり、責任逃れとも見える。

 帝国データバンク(東京都港区)によると、負債額は2020年4月末時点で4億400万円。相模原市とその周辺地域で地主の土地活用としてアパートの建築請負を行っていた。同社が開発し販売しているケースもあったようだ。

 17年4月期の売上高約20億5100万円から、20年4月期には同約9億7800万円と大幅な減収。資金繰りが悪化し、取引先への支払いも遅延していたという。

 

次は▶新たに6棟の不備発覚、国が施工不備アパートオーナーに建物点検指導

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