リフォーム事業を手掛けるウエルプデザイン(東京都多摩市)は、トップラン(福岡市)が製造する光触媒による除菌コーティング剤『Dr.OHNO(ドクターオウノ)』を販売している。同製品は、九州工業大学の横野照尚教授を中心とした研究チームが開発。2020年4月に製品として販売を開始した。
原状回復の際に活躍
光触媒による除菌とは、光が触媒に当たることで反応し、有機物を分解することで、抗菌・消臭・防汚などの効果が得られる仕組みだ。壁や天井などに塗布する形で使用する。
『Dr.OHNO』は、LEDや蛍光灯などの室内の弱い光でも反応する特許技術を使用した酸化チタンという触媒を使用しているため、室内の薄暗い照明でも効果を発揮。特殊なコーティング剤のため、拭き取ったり、洗浄したりしない限り一度の塗布で効果が持続する。九州旅客鉄道(福岡市)の運営するホテルや公共交通機関などで導入されている。住宅向けでは、主に原状回復などの際に併せて行い、入居希望者への宣伝材料として活用されるケースもある。
ウエルプデザインの塩田義治社長は「コロナ下で除菌需要が高まる中、リフォームや原状回復の際の導入を進めていきたい」と今後の展望を語る。
(6月14日17面に掲載)
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