前回は主にオーナー自身の、騎士道精神のような「社会との関わり」の下、入居者と面談したり野菜を配ったり、一緒にDIY活動をしたりする活動を紹介した。今回はこうした社会と関わる活動を管理会社と共に行っていく道についてルポする。
■東海道五十三次は、53種類の絵である
江戸時代の浮世絵師・歌川広重(安藤広重)の傑作、「東海道五十三次」。東海道の宿場のさまざまな絵は、お江戸日本橋から京都までの風景と人を描いた版画である。さて今、同じように東海道の各地で駅前風景を撮影してみよう。どこの街でも同じようなコンビニ、同じような居酒屋、そして同じような賃貸物件が立ち並ぶ。街の個性も風情もなにもかも画一的な日本になってしまった。