収益不動産を活用した資産運用コンサルティング事業を展開する大和財託(東京都渋谷区)は、5月に障害者向けグループホーム開発事業の1棟目となるグループホームを竣工した。2021年3月から案件の募集を開始した新事業だ。
年2棟程度の開発目指す
JR加古川線西脇市駅から徒歩6分の場所に立地する木造2階建て。居住用20戸、ショートステイ用2戸の全22戸。間取りは全戸ワンルームで、専有面積は居住用が8.35㎡、ショートステイ用が7.73㎡だ。
外観は黒とアイボリーの落ち着いた色合いとし、雨風による汚れが目立ちにくくメンテナンスしやすい外壁材を採用。エントランスには傾斜の緩いスロープを設置。
共用部・専有部の内装デザインは温かみのある木目調となっている。引き戸は静かに閉まるものを採用した。各居室には利便性の高い室内物干しを設置した。
内装は温かみのある木目調を採用
浴室ではキャスター付きの椅子に座った状態で入浴する機械浴も可能なため、入居者の障害レベルに合わせて利用することができる。
同物件は、同社が障害者向けグループホーム運営事業者の希望エリアにて土地探し・仕入れ、建築を行い、同社がオーナーとなり運営事業者に一括で転貸する。
同社は障害者が快適に暮らせる物件の開発を行うことで、障害者向けのグループホーム運営事業者や入居者を支援できると考え、同事業への参入を決めた。
今後は年間2~3棟ペースで物件を建築していく計画だ。
(2022年8月1・8日15面に掲載)