過去の街並み、パズルで再現

その他|2023年02月09日

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1980年代の小樽市の街並みがわかる組み立て式の模型

 西日本工業大学デザイン学部建築学科の石垣充教授は、過去の街並みを再現した組み立て式の立体地図「旅するパズル」を企画。今後はシリーズ化も検討している。町の歴史を振り返るきっかけになる商品として、行政や不動産会社などと提携し、商品開発を進めていきたいとする。

シリーズ化を検討

 市販品第1弾として、1980年代の北海道小樽市の小樽運河とその周りの街並みの立体地図を22年7月から販売している。

 台紙に、4000分の1のスケールの当時の地図を印刷。

 300個の小さなピースをピンセットを使い、接着剤で台紙の地図上に貼り付けていくと、幅37cm・奥行き15cmの立体的な町の模型が仕上がる。価格は4000円(税込み)だ。

 2022年の小樽市市制100周年を記念した展示に合わせ、小樽市総合博物館のミュージアムショップや北海道札幌市内の画材店で販売を行った。現在も小樽市内の複数の店舗や東京都内の建築系のギャラリーで販売を継続している。

 石垣教授は「私自身が小樽市の出身で、町の歴史に思い入れがあった。大きく町の様子が変わっていく中で、パズルを組み立てながら、運河埋め立て前の昔の街並みに思いをはせてもらえればと考え、開発に至った」と話す。

 20年には、西日本工業大学のキャンパスが立つ福岡県北九州市小倉区の旦過市場を再現した試作品を作成。一般の人にも楽しんでもらいたいと考え、小樽運河とその周辺の街並みの商品を制作した。現在は、小倉区内に立つ小倉城とその周辺の立体地図などを企画しているところだ。

石垣充教授写真

西日本工業大学
石垣充教授(53)

 

 

(2023年2月6日17面に掲載)

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