今回は、読者に多い賃貸管理業における売り手株主が事業承継する理由について、長年の業界専門のM&Aコンサルタントの目線で、賃貸管理会社の株主の皆さま向けに解説します。
株主の背景に見るM&A行う理由
①親族・従業員だと、株・経営権の継承も含めて対象者にはなりきれない場合が多く、M&Aになる場合は、やはりこのことが前提になります。
実際に、株主・経営者が、親族・従業員を認められず継承できない場合が圧倒的に多いです。最近は株主・経営者が、対象者に確認する前に、任せるのは「酷だろう、かわいそう」といった気持ちを持たれて断念されている場合もあります。
対象者らしき方がいても、継承対象者から見た場合に、株主・経営者としての個人保証・未来の経営への不安・個人のビジョン(別の事業に関わりたい、経営者にはなりたくない)などがあり、継承する覚悟までしなくてはならない場合が多いです。