高齢者見守り事業などを展開するアットシグナル(和歌山市)は2012年より、見守りサービス「絆-ONE(ワン)」を提供している。工事不要で設置することができ、端末内蔵の人感センサーで入居者を見守る。
人感センサーで動きを分析
電池式の端末をリビングなどに設置すると、内蔵の人感センサーが入居者の動きを検知する。あらかじめ設定した時間で動きが感知できない際に、登録した通知先へメールを送信。同時に専用のコールセンターから入居者に安否確認を行う仕組みだ。
センサーが感知する範囲内で動いた量はグラフとして表示する。グラフはパソコンやスマートフォンで専用のウェブ画面から確認できる。グラフの動きから、時間ごとの活動量や睡眠時間などを把握することが可能だ。
23年6月末時点で、約2000戸の賃貸住宅への導入実績がある。高齢者の入居条件として同サービスを導入した事例や、リノベーションと併せて導入した事例などがある。
導入費用は3300円、異常時にコールセンターから架電を行うプランは月額3080円(いずれも税込み)から利用できる。異常通知ボタンが内蔵された端末や、部屋単位で加入できる少額短期保険などを提供するプランも用意している。
(2023年8月7日38面に掲載)