相続対策のつもりが資産価値の下落に
意外に眠ったままの資産が多い、そう思わされることが多々ある。年金受給が間近に迫った方より「もう少し不動産を購入して安定収入を増やしたい」と、資産形成のコンサルティング依頼をいただいたことがあった。資産背景を伺いつつ戦略を検討していくと、都内の某駅徒歩圏内にて貸駐車場を保有していることが判明。聞けば、既にローン完済しているその駐車場のネット収入は年間250万円なので更に200万円ほど増やして生活を安定させたいとのこと。
しかし、現状分析のため、そもそも現在保有中である貸駐車場の運用利回りを算出すべく更地の実勢価格を調査してみると、土地面積60坪のその駐車場エリアは坪350万円が相場だったため、350万円×60坪=2億1000万円が取引価格と想定された。つまり、この駐車場は売却すれば2億1000万円(売却益・残債ナシ、譲渡費用考慮せず)の現金となるのにもかかわらず保有してネット収入250万円を得ているということだ。なので、資産としてのネット利回りは250万円(ネット収入)÷2億1000万円(売却手取り価格)=1.19%(!)にしか過ぎないということが分かった。





