工事費削減可能なサイト
職人不足が叫ばれている中、家主を助けるサービスが、職人と家主をつなぐマッチングサイト「職人ダイレクト」だ。賃貸管理などの不動産事業やリフォーム事業などを手がけるキタムラコーポレーション(さいたま市)が開発・運営する。
家主が原状回復や修繕工事を依頼する場合、不動産会社や工務店が元請けとなり、工事は下請けや孫請けとして職人が対応する流れが一般的だろう。この場合、家主が実際に支払う金額は、元請けと下請けや孫請けの事業者それぞれの利益を上乗せした金額になる。
一方、職人ダイレクトでは家主から職人へ直接工事の依頼が可能なため、元請け事業者などへの中間マージンは発生しない。利用者は登録料なども一切不要。サイトに登録している職人がそれぞれ設定した工事単価を基に、比較検討して選ぶことができる。そのため、家主は工事費用を3割ほど低く抑えられるのだ。
家主にとってのメリットは、工事にかかるコストを抑えられることだけではない。同サイトでは、現場で作業している職人とのやりとりをスムーズにするチャットツールも利用可能。繁忙期や急ぎの依頼でも職人と連絡が取りやすいだけでなく、要望や仕上がりのイメージを直接伝えることができるため、行き違いやトラブルを防げる。
職人の評価システムを導入している点も特徴だ。職人が所有している資格に加えて、5段階で評価された技術力やサービス品質、過去の依頼者からのレビューなどが公開されているので、家主の要望に合った職人を見つけやすくなっている。
もともと家主でもある同社の北村政義社長が、不動産会社に転職した際に業界の事情を知り、自身が「あったらいいな」と思って開発したサービスだという。利用対象には家主に限らず管理会社や一般のユーザーも含まれる。
繁忙期の職人手配はもとより、施工事業者とのつながりがない遠方の賃貸物件の工事を考えているのであれば、頼りになるサービスとなるだろう。
(2025年9月8日16面に掲載)




