エストハウジング、高齢者プランで差別化

エストハウジング

管理・仲介業|2025年11月03日

本社の外観

1年で管理163戸受託

 管理戸数2575戸を管理するエストハウジング(埼玉県川口市)は、独自の高齢者プランを提供し、新規オーナー獲得時の差別化を図っている。加えて、自社ホームページを月に7~8回更新し、情報発信を強化。こうした取り組みにより、直近1年で管理戸数を163戸増やした。

 同社の商圏は川口市を中心に埼玉県広域と千葉県の一部、東京都北部・南西部で、従業員数は19人。管理事業の担当者は10人で、そのうち9人が営業の実務と兼務する。オーナーは約230人で、個人投資家が6割、地主系が4割だ。

 同社の管理戸数が増えた要因は主に二つある。

 一つ目は投資用売買物件の販売だ。物件は自社ホームページをはじめ、健美家(東京都千代田区)が運営する「健美家」や、楽待(東京都中央区)が運営する「楽待」といった不動産情報サイトでも公開している。物件の売買後は、自社で管理受託できることを訴求。2024年度は、1棟8~12戸の物件を12棟販売した。

 二つ目は、既存オーナーからのリピートや紹介による新規獲得だ。入居率は9月末時点で98%と安定した稼働率を維持しており、高い入居率がオーナーの満足度向上につながっている。

 リーシングを強化する専門スタッフがいるため、自社管理物件に空室が発生した際には、物件周辺の仲介会社を訪問し、成約につなげられるような体制も整える。

 同社は20年ごろから、65歳以上の入居者向けに、保険会社や保証会社と連携し、独自の「高齢者プラン」の提供を始めた。室内で孤独死が発生した場合の原状回復費用や、空室による家賃損失を補償する保険が付帯している。加えて、毎日自動音声による健康確認も行う。

 そのほか、25年8月からは同社の負担で、入居者間の近隣騒音やごみ問題に対応する専門会社のサービスを導入した。営業部の長島毅彦部長は「モラルに関する相談にも対応することで、入居者の満足度向上も目指していく」とコメントした。

 こうしたサービスに加え、自社ホームページの運営にも力を入れている。各部署から1人ずつ集まって構成されるホームページ委員会があり、毎月の閲覧数といったデータを確認し、どのような情報が見られているかを分析する。管理戸数や入居率といったデータに加え、同社のニュースもこまめに更新。自社ホームページは23年ごろから力を入れ始め、これまでにホームページを通じて複数のオーナーから管理を受託したという。

 30年までに管理を3000戸目指す。

(2025年11月3日2面に掲載)

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