アジア発のサービスアパートメント運営会社アスコット社(本社:シンガポール)の日本法人であるアスコットジャパン(東京都港区)は、2002年にサービスアパートメント事業を開始し、運営室数は8施設1243室にまで増えた。創業時から、ホテル兼サービスアパートメントとして月単位の契約も行っている。グループで展開する施設ブランドを続々と日本でオープンし、さらなる事業拡大を進める。
〝ホテルライク賃貸〟1243室運営
駐在員向け高級賃貸から開始 グループで約13万5000室展開
―母体はシンガポールのサービスアパートメント大手ですが、御社の事業規模は。
現在、当社が運営する不動産の資産規模は約3000億円。このうちの事業別構成比はサービスアパートメント51%、オフィス27%、賃貸マンション18%、物流4%、学生マンション1%とサービスアパートメントの運営事業が主軸です。当社は、世界的なサービスアパートメント運営会社であるアスコット社の日本法人です。アスコットグループは不動産売買やオーナー業を主とするキャピタランド・インベストメント・リミテッド(本社:シンガポール)の完全子会社にあたります。そもそも、グループ母体であるアスコット社は、1984年、アジアにおける高級志向のサービスアパートメントの先駆けとしてスタートしました。アスコット社が本社を置くシンガポールには、当時駐在員が多かったことから、高級賃貸住宅の需要が高かったのです。