レンタルスペースの予約サイト「Spacee(スぺイシー)」を展開するスぺイシー(東京都港区)は、2013年の事業開始から22年10月で10期目に入った。利用者と空間を結び付けることで、スペースの有効活用と自由な働き方の実現を目指す同社は、スペースシェアリングサービスのプラットフォーマーとして実績を積んできた。新型コロナウイルス下で不動産の需要や働き方に変化が生じている中、スぺイシーは今後、どのような価値を創造していくのか。平川雅一社長に話を聞いた。
レンタルスペース、7500室掲載
会員数46万人 コロナ前から倍増
―Spaceeの提供開始から10年目を迎えましたが、サービスの仕組みと掲載物件数を教えてください。
空いている場所や物件を貸したいオーナーと、仕事や勉強会ができる場所を探すユーザーを結び付けるプラットフォームです。10月時点で約7500室を掲載しており、7割以上が会議やセミナーで利用できる物件です。利用人数やエリアから物件を検索・予約でき、成約料金の一部を運営手数料として頂くビジネスモデルです。会議室のほか、レンタルキッチンや撮影スタジオなども取り扱っています。物件の所在エリアは東京都内や神奈川県横浜市などの首都圏で7割を占め、愛知県名古屋市や大阪市が3割程度という比率です。