空室6戸が1週間で満室
2015年11月24日 | リノベーション
「リノベーションで大切なのは見た目をきれいにすることではなく、資産価値を高めることです。そのためには、設備の老朽化に対しての修繕と内装インテリアの一新という両方のリノベーションが必要となります。最終的には、家主が自ら住みたくなるようなリノベーションができれば、必ず成功すると思っています」とFORWARD STYLE(フォワードスタイル)(東京都港区)の大熊通副社長は熱く語った。
物件は文京区本駒込にある築26年の18㎡ワンルーム。
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文京区という人気のエリアでありながら、不人気の3点ユニット、水回りには多少のカビがあるという状態だったため、クロスの張替など内装をきれいにしただけでは、家賃を6万円まで落としても空室が全く埋まらなかった。
そのため、給水管の取り換えや室内のレイアウトの変更など、室内全体のリノベーションに踏み切った。
3点ユニットは、浴室乾燥暖房付きユニットバスに変更、室内に洗濯機置き場を設置した。
ロールスクリーンや天井まである20足収納の姿見付きミラーなど、狭い物件でも快適に過ごせるアイテムも取り揃えた。
清潔感と機能性を兼ね備えることで、快適な生活空間を実現した。
工事完了から一週間で、リノベーションした6戸は全て入居が決まった。
家賃は6.9~7.4万円。
工事費は一戸当たり210万円と決して安くはないが、空いた部屋から順に工事することで、空室ロスがゼロになるように工夫した。
工事自体は1カ月程度で完了した。
「当社はマンションなどの設計も多く手掛ける建築事務所なので、洗面台などの設備に関しては大手メーカーの商品を安価に仕入れることができます。場合によっては工事費の入札を行い、施工費が安く収まるように工夫します」(大熊社長)