カーテンで間取りを自由に変更

2017年07月03日 | リノベーション

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家賃3万円アップし成約

住宅の設計を行う平野智司計画工房(東京都品川区)は、カーテンを間仕切りとして使うことで、生活シーンに合わせて3タイプの間取りが楽しめる部屋にリノベーションした。家賃を3万円上げた13万5000円で施工後2カ月で成約した。築27年になる『うばしまハイツ』はJR南武線「武蔵中原」駅から徒歩10分に立つ。

一昔前の和室のある3DKで、ダイニングキッチン部分は14㎡と狭く使い勝手が悪い間取りだったため、半年間空室が続いていた。横浜や都心で勤務する目新しいものを好む30代のカップルやDINKSをターゲットに想定。
約46㎡3DKをワンルームに変更し、部屋を仕切る壁の代わりに巨大なカーテンを使用した。

after
平野智司計画工房 after.jpg

before
平野智司計画工房 before.jpg

天井には部屋全体を八の字に仕切るレールを2カ所設け、そこにカーテンを取り付け、部屋を壁沿いの2部屋と、カーテン2面分が壁代わりになる部屋の3つのゾーンに仕切られるようにした。部屋を大きな一つの空間として捉え、カーテンを左右に広げ間仕切りのように使うことで、その時の生活状況に合わせ柔軟に暮らすことが可能となった。
例えば両方のカーテンを広げると20㎡のLDK、11㎡と15㎡のゾーンが出来上がる。一方カーテンを広げ、もう一方のカーテンを閉じると35㎡のLDKと11㎡のゾーンが現れる、という具合の設計だ。

工事はスケルトンの状態にし、コンクリート打ちっぱなしで天井は50cm高く、床も20cm低くしたことでスペースをさらに広く見せた。
実際に入居を決めたのは30代前半のカップル。カーテンで部屋を仕切るという斬新な部屋に魅力を感じたのだという。

設計を担当した平野智司社長は「築古の物件の外観から、このような斬新な部屋が現れるとは想像できないと思う。外観とのギャップも同部屋の魅力になっている」と語った。
工事費は約500万円。

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