学研グループで、高齢者向け住宅の企画や運営、介護事業を行う学研ココファン(東京都品川区)は、設立から15年で従業員3600人を超えるまでに成長を遂げてきた。90棟4914戸を運営するサービス付き高齢者向け住宅の開発も積極的に進め、まちの拠点づくりにまい進。サ高住の周囲に住む高齢者が健康に生活できるようなサービスも展開し顧客の幅を広げる。五郎丸徹社長はこの先の展開をどう考えるのか。
M&Aで事業拡大地方でも物件開発
亀岡 学研が高齢者向け住宅の事業も行っているのですか。
五郎丸 15年目になります。学研グループの中で、シニア向けサービスや保育事業担当として学研ココファンホールディングスがあり、その中で当社は高齢者向け住宅の開発と運営を担当しています。サービス付き高齢者向け住宅だけでいうと90棟4914戸、有料老人ホームも合わせると110棟5403戸運営しています。高齢者向け住宅を企画から開発、運営までワンストップで行える点が強みです。
亀岡 高齢者ビジネスにはチャンスがあります。10年ほど前にラスベガスのイベントを見てきましたが、規模の大きさに驚きました。アメリカ以上に高齢化が進む日本ではこれから競争が進むでしょう。
株式会社学研ココファン
五郎丸 徹 社長
1968年1月14日熊本県玉名市生まれ。法政大学社会学部卒業後、91年に学習研究社(現、学研ホールディングス)入社。大分支社で『科学』と『学習』の営業を担当。2000年、本社で訪問販売のインストラクターとなり全国の学研レディーの販売を支援。04年、現・学研ココファンホールディングス代表の小早川仁氏らと共に、介護事業や高齢者向け住宅を手掛ける学研ココファン設立。14年8月、代表取締役に就任。
- 株式会社学研ココファン
- 本社所在地 : 東京都品川区西五反田2-11-8 学研ビル
- 設立 : 平成16年7月20日 社員数 : 3600人人 資本金 : 9000万円円
- 事業内容 : サービス付き高齢者向け住宅の企画・開発・運営、指定居宅サービス事業、不動産賃貸に関する事業
経済評論家 亀岡 大郎 氏
大正15年京城生まれ。新大阪新聞経済部長を経て、経済評論家となる。文藝春秋、サンデー毎日など一流紙で、経済・財界問題を中心に、精力的な活動を続ける一方で「自動車戦争」「ゲリラ商法」「IBMの人事管理」などベストセラー多数。