家族向け区分賃貸を対象に
中古区分マンションの買い取り再販事業を主力とするランドネット(東京都豊島区)は12日、不動産特定共同事業法に基づく第1号ファンドの募集を開始した。不動産小口化事業に参入し、新たな投資家層の獲得を目指す。
ファンド名は「LSEED(エルシード)」。表面利回りは3%程度で、一口1万円から出資が可能だ。運用期間は1~5年を予定し、1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)や地方都市のファミリー向け物件をメインとする。調達した資金は物件の取得金額として活用する。優先劣後出資を採用し、10~30%は同社が劣後出資を行う。
今回は、3戸の区分マンションをまとめて第1号ファンドとして組成。3戸はそれぞれ東京都、神奈川県、埼玉県にある50~65㎡ほどの3DK、3LDKの住戸だ。募集金額は4868万円で、運用期間は3年。
同社の主事業である中古区分マンション売買のメイン顧客は、40~60代の投資家だ。不動産小口化事業では、小額から出資できることから代など若い世代のニーズをつかめると期待する。いずれワンルームマンション投資や一棟アパート投資につなげたい考えだ。
「募集金額や規模を拡大しつつ、足元では月1件のファンド組成を目指していく」(榮章博社長)
ランドネット
東京都豊島区
榮章博社長(63)
(2024年2月12日2面に掲載)