3階建ての建物内部を、階層をまたいで立体的に分けた5戸で構成される集合住宅。敷地の中心のコモンデッキが各住戸の玄関に通じる。各戸オリジナルの間取りで、住人自身に暮らしの創意工夫を求める点が独特の魅力となっている。
狭さを感じさせない食寝分離の間取り、広めのロフトが居住性アップに寄与
JR・東京メトロ「中野」駅から徒歩20分で徒歩10分圏内の物件と変わらない家賃だが、2012年の竣工以来常に満室という、全5戸の単身者向け賃貸『里住夢(リズム)』。「一度見てもらえれば魅力が分かってもらえる」と設計アトリエ(東京都中野区)の瀬野和広代表が言うように、3層の建物内に、縦に間取られた個室がパズルのように複雑に組み合う、ワクワクするような物件だ。入居するのは30代の社会人が中心で、デザイナーや音楽大学の職員、IT系の会社員、外国人など多彩な顔触れがそろう。