収益不動産の開発、販売、管理を行うフェイスネットワーク(東京都渋谷区)は、上場から約3年で、東証マザーズから1部への市場変更を果たした。仕入れの強化が功を奏し、コロナ下の2020年4~9月の売上高は増収増益と好調だ。今後は、大型案件を手掛け、分譲マンション開発を視野に入れるなど、デベロッパーとしての存在感を高めていく。同社の蜂谷二郎社長に今後の事業展開について話を聞いた。
10億円規模の大型案件開発推進
3年間で7割増収 仕込み強化で上振れ
―現在の収益不動産を巡る環境をどう見ていますか?
銀行の不正融資や、アパート建築会社の違法建築などの問題から波及して、金融機関の融資引き締めの動きがあり、当社の顧客の層が変わってきました。3年前は個人投資家がほぼ100%でしたが、現在では、法人や海外の投資家の顧客の割合が増えています。本業以外に安定した収入を得たい事業法人からの引き合いも来ており、前期の開発物件購入者のうち6割を占めています。