松野不動産(香川県高松市)は、賃貸管理をメインに事業を展開する。同社の強みは入居率の改善力にある。2015年より管理受託に注力しつつ、入居率向上にも取り組んできた。3年で入居率を8ポイント上げ、23年7月には90.51%にまで高めた。小山和人社長に、同社の取り組みについて話を聞いた。
稼働率3年で8ポイント向上
受託営業に注力 8年で管理33%増
松野不動産は管理受託営業で管理戸数を伸長。売り上げを毎年、前年比110%に伸ばす。
商圏は香川県高松市南部。22年度の売り上げは3億7034万円。そのうち約7割が賃貸管理によるものだ。賃貸仲介は約2割、残り約1割が売買仲介。管理戸数は7月17日時点で2023戸、賃貸仲介は年間約540件を手がける。
同社は1983年に創業。創業当初は売買仲介をメインの事業としていた。賃貸管理は85年から開始。管理受託に注力し始めたのは2015年からだ。当時の管理戸数は1557戸、売り上げは約2億4000万円だった。8年で管理戸数を約33%、売り上げは約54%伸ばしたことになる。