DIYコーナーに熱視線
主催者企画として用意したDIY体験コーナー。賃貸物件でもオーナー自身が施工できる原状回復や空室対策術を提供した。
はめ込み型の床材の体験ブースを設けた友安製作所(大阪府八尾市)。古い和室がフローリングに張り替え可能だ。来場者からは「不陸のある場所でも使用可能か」という質問が飛ぶなど、熱い視線が注がれた。友安啓則社長は「用意したカタログも200枚配ることができ、一定の成果があった」と話す。
ターナー色彩(大阪市)は、室内壁用塗料『ミルクペイント』を展示し、来場者に塗装体験を行った。塗装後に剥がすことができるため、入居者や季節に合わせて張り替えが可能だ。「若年層のオーナーが興味を持ってくれた。物件の付加価値を高めたい人が多かった」と大曽康夫執行役員。実際に体験することで、DIYの魅力を感じる機会となったようだ。
名物大家の座談会が盛況
主催者企画の「オーナー座談会〜ここでしか聞けないぶっちゃけ本音トーク〜」では、井上寿美、加藤薫、古田佳奈美、松田英明の敏腕オーナー4人が登壇し、空室対策や長期入居などについて話し合った。
集合住宅の自主管理からシェアハウスの運営、恋オンパーキングまで幅広く手掛ける地主系家主の井上氏。不動産会社を経営しながら150戸ほど所有し、シェアハウス、海外不動産、民泊など幅広く展開している加藤氏。サラリーマンから専業大家となった松田氏は、分析を得意とし、理系出身をフルに生かしている。
座談会では、物件の価値を上げるために行っている設備投資や、物件のコンセプトをあらかじめ決めるかどうかなどそれぞれ意見し、「賃貸経営は事業だ。自分で考えられないオーナーは淘汰(とうた)されていくだろう」と論じていた。
聴講者の片岡智典オーナー(大阪府羽曳野市)は「松田オーナーは私の師匠。ぶっちゃけトークで初めて聞く話も多く、とても勉強になった」経営者視点で繰り広げられる4人の会話が、刺激になったようだ。