バーチャルホームステージングサービスを展開するカラーアンドデコ(東京都港区)は10月31日、360度を撮影できるカメラで撮影したパノラマ写真に家具画像を配置する新サービス「カラデコファスト パノラマ」の提供を開始した。
同社のオーダー用ウェブサイトから、360度カメラで撮影した空室物件の写真データと間取り図を送ることで、3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)の家具画像を配置したパノラマ写真を作成するサービスだ。配置する家具は、パッケージ化された500種類以上のインテリアコーディネートから選ぶことができる。依頼をしてから完成までの期間は、最短6時間だ。
VR(仮想現実)ビューアーシステムに完成した画像を取り込むことで、内見ツールとしての活用を見込んでいる。オプションで、作成した画像を埋め込んだVRビューアーのURLを発行することも可能だ。
作成する画像の数により、月額または年額費用が変動するサブスクリプション型の料金体系となる。月に50枚の画像を作成する場合、1枚あたり5478円だ。
カラデコファスト事業部の長野萌生マネージャーは「従来も同様のサービスを1枚あたり約1万~2万円で提供していたが、賃貸物件で導入するには高価だった。今回、インテリアをパッケージ化したことで、賃貸業界でも活用できるコストまで抑えることが可能となった」と話す。
(2022年12月26日10面に掲載)