ガスや電気などのエネルギー販売を手がけるミツウロコヴェッセル(東京都中央区)は6月15日、集合住宅向け全戸一括インターネット「ミツウロコnet(ネット)」の上位プラン「ミツウロコPriority Gate(プライオリティゲート)」の提供を開始した。
利用集中時にも速度安定
集合住宅のルーターとネットをつなぐNTT東西フレッツ網の中に、ミツウロコPriority Gateの利用者だけが使える仮想通信路を構築する。ほかの利用者と共用しない専用ゲートでネットに接続するため、ネットの利用が集中する時間帯などに通信速度が遅くなるリスクを大幅に低減することができる。テレワークの普及などで、既存の顧客から高品質なネットを求める声が多く上がり始めたことを受けて、サービスの提供開始を決めた。
月額料金は導入物件の戸数によって変わり、ミツウロコnetよりも1戸あたり数百円高くなる。
導入するためには、ミツウロコnetを使っていることが必要だ。ミツウロコnet導入の工事期間は物件の状況により異なるが、申し込みからおよそ2カ月で利用を開始できる。元々ミツウロコnetを利用していた場合は機器の変更は必要なく、プラン変更の手続きのみで利用を開始することが可能だ。
ミツウロコヴェッセルは、6月末時点で全国2万5858戸にネットを提供している。ガスや電気といったインフラや、太陽光発電パネル・家庭用蓄電池など多くの商材を同社の一つの窓口で提供できる点が強みだ。営業統括部エネルギー小売統括室ICT営業課の鈴木義之課長は「時流に合ったネットのプランや幅広い商材の提供を通して、オーナーの悩みや要望に応えていきたい」と話す。
(2023年8月14日9面に掲載)
