空き家を再生したシェアハウスの運営を行う巻組(宮城県石巻市)は11日、ブロックチェーンの仕組みを活用してコミュニティーを形成するDAO(ダオ:分散型自律組織)型シェアハウス「Roopt(ループト)神楽坂DAO」の開業1周年報告会を開催した。入居者がオーナー権を持つシェアハウスの新たな運用方法の成果として、運営や集客コストの削減を挙げた。
入居者運営参加でコスト減
Roopt 神楽坂DAOは、築50年超の空き家をシェアハウスとして再生した物件だ。母屋と居住棟の2棟で構成され、居室部は、全4部屋10床。共用部として、コワーキングスペースも完備する。
同シェアハウスへの入居もしくはRooptシリーズ全物件でのワーケーション利用を希望する人は、NFT(非代替性トークン)を購入することで、入居または利用の権利を得る。加えて、物件運営にも携わる、いわばオーナーとしての権利も取得する。1トークンは3万円で、1カ月単位で購入可能。