リノベーションや賃貸管理などを手がけるヤマダタッケン(石川県金沢市)は、築28年になる賃貸住宅の空室1戸をリノベした。
家賃1万5000円アップ
3年間空室のままである住戸に悩んでいたオーナーから相談を受け、同社がリノベ工事を受注した。約300万円でフルリノベしたところ、家賃1万5000円アップし5万5000円で成約した。
物件はJR北陸本線西金沢駅から徒歩15分の場所に立地する。3階建て鉄骨造全16戸のアパートだ。
リノベをしたのは3階の1住戸で、専有面積は46.28㎡。
同社は「70年代不動産」という、1970年代から80年代に建築された築古物件を中心にリノベーション事業を展開している。
強みは、築年数の経過を生かしたヴィンテージ風のリノベだ。入居者ターゲットは、デザインにこだわりを持つ、20〜40代のファミリー層とした。
リノベのコンセプトは「カフェ風」。白と淡い青色をベースとしたデザインに仕上げた。
間取りは3Kから1LDKへ変更。改修前は、壁付けキッチンの隣がすぐ洗面脱衣所で、台所で服を脱ぐ必要があった。工事ではキッチンを移動し、広さ6.6㎡のランドリースペースを新設。洗面所だけでなく、脱衣や洗濯も広い空間で行えるようになった。