投資に求める新しい成果
皆様は『ESG投資』という言葉を聞かれたことがありますか?
この新聞をお読みの方にはご存じの方も多いかと思いますが、環境(environment)、社会(social)、組織統治(governance)のそれぞれの要素を融合し、今全世界で認知されてきている「新しい価値」への投資です。
今回はその新しい価値とは何なのかについての私見です。
なぜこの話をするか、それは世界の投資家や金融機関が投資に求める成果に「社会に与える影響、環境に与える影響」という要素が加わり、収益性と並ぶ大きな価値として評価され始めているからです。
一見不動産投資とは無関係のような話ですが、実は深い関係があります。このESGの目的を実現するため、2015年に国連サミットで、『SDGs(Sustainable Development Goals:エス・ディー・ジーズ)持続可能な開発目標』という、国際的な17個の開発目標が採択されました。これは、2030年までに、政府だけではなく、自治体や地域企業も含めた、あらゆる立場の者が達成すべき17の目標のことで、その具体的な開発目標には、「貧困をなくそう」や、「飢餓をなくそう」「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」などさまざまな開発目標があります。