住宅設備機器メーカーのアイオ産業(東京都練馬区)は、12月1日より新商品となるキッチン「TKシリーズ」と「mio(ミオ)シリーズ」の販売を開始する。
デザイン性を重視
TKシリーズは配管などをむき出しにしてビンテージ感を演出する「インダストリアルスタイル」を採用。シンクとカウンターのみのシンプルな構成だ。カウンターには、キッチンでは珍しい木目調の人工大理石を用いた。オプションとなるキャスター付きの収納ワゴンやレンジフードも、黒を基調としたラインアップとなっている。普段料理をしない単身者向けのワンルームや店舗、オフィスなどでの利用を想定する。
mioシリーズは、白系の配色を採用したセクショナルキッチンだ。流し台とコンロなどが独立したセクショナルキッチンは、賃貸住宅で広く使用されるが、デザイン面のバリエーションが少ない製品が多い。mioシリーズは、女性の開発担当者が「自分だったらこういうキッチンを使いたい」という思いを基にデザイン性にこだわって開発した。白を基調とした天板や扉でも映えるよう、3種類の取っ手を用意。オプションで、キッチンの側面部分などに設置することができる収納家具「mioシェルフ」も販売する。
開発に携わった広報室の中村有希室長代理は「どちらも当社の主力商品と比べると高価格帯にはなるが、幅広い需要を取り込めるよう開発した。賃貸住宅におけるキッチンの新たな選択肢として検討してもらいたい」と話す。
(2023年11月13日9面に掲載)