東京都や愛媛県で賃貸仲介・管理事業を手がける日本エイジェント(愛媛県松山市)は10月6日、外国人向けの部屋探しサービスを強化することを目的に、大阪・難波に新しく大阪支店を開設した。
外国人向けサービスを強化
南海電鉄なんば駅に直結する複合ビルにあるコワーキングオフィス内に拠点を構える。そこで関西エリアの不動産会社や外国人雇用に積極的な企業との連携を深めながら部屋探しを支援する。
日本エイジェントは2019年4月に、外国人向け住まいサービス事業としてポータルサイト「wagaya Japan(ワガヤジャパン)」の運営を開始した。同サイトには11月1日時点で約16万件の物件情報を掲載している。
在留外国人は増加傾向にある。出入国在留管理庁によると22年12月末時点の在留外国人数は約307万人となり、初めて300万人を超えた。そのうち大阪府内には27万2000人が住み、東京都、愛知県に次いで3番目に多い。
25年には国際博覧会(大阪・関西万博)の開催を控えるなどグローバル化が進むことを背景に、部屋探しにおける多言語サポートの需要が高まるとみて大阪支店の開設に至った。
今後、外国人の集客に取り組みたいと考える不動産会社にwagaya Japanへの物件情報掲載を提案していくほか、多言語対応の顧客管理システムも提供する。
(2023年11月20日8面に掲載)