投資用不動産の開発を行うアーバネットコーポレーション(東京都千代田区)は、開発物件のエントランスホールにアート作品を設置している。学生限定で、設置するアート作品のコンペティション「ART MEETS ARCHITECTURE COMPETITION(アート・ミーツ・アーキテクチャー・コンペティション 以下、AAC)」を開催。受賞した学生の作品を物件に置くことで、物件の差別化とアーティスト支援を並行して進める。
本格的に物件にアートを取り入れ始めたのは、初めて自社で投資用物件を企画・開発することになった2001年からだ。服部信治会長兼CEOは「日本の賃貸マンションは利便性が高いながらも狭くて小さく、毎日暮らす空間なのに、余裕や遊びがない。そこで、マンションのエントランスホールをミニ美術館のように造り込むことで、暮らしの中に豊かな感性を育む空間を提供できると考えた」と話す。