SBIホールディングス(東京都港区)傘下のSBIインシュアランスグループ(同)に属するSBI日本少額短期保険(大阪市)は、同社が提供する保険契約管理システム「Nico(ニコ)」と他社システムの連携を進めている。連携の目的は、申込者の利便性向上と代理店業務における効率化だ。10月16日には、家賃債務保証会社の日本セーフティー(東京都港区)が提供する基幹システムとの連携を開始。10月末時点で、5社の不動産プラットフォーム、3社の家賃債務保証会社のシステムと連携する。
家賃債務保証業界に注力
直近では、家賃債務保証会社が持つ基幹システムとの連携に注力している。家賃債務保証会社は、入居申し込みの際、最初に入居者の情報を取得する立場だ。家賃債務保証会社が取得した情報と連携することで、契約時に入居者や代理店が新たに情報を入力する手間を省くことができる。
SBI日本少額短期保険・経営企画部の守谷敬規部長は「家賃債務保証会社にとっても、賃貸借契約や家賃債務保証契約、家財保険契約などの手続きを簡素化でき、不動産会社へのアピールポイントになっている」と話す。2024年3月までに、さらに最大5社の家賃債務保証会社とのシステム連携を予定する。
(2023年11月27日8面に掲載)