基幹システムの外販計画
長崎県地場大手の福徳不動産は、DX(デジタルトランスフォーメーション)戦略を推進する。福島卓社長は「デジタル化を進めることが、人口減少地域での競争力になる」と話す。
同社が長期的な成長を実現するために取り組むのが、DX化と賃貸事業の強化だ。
CRMで効率化
人口が減少する地域でも成長し続けるために業務のDX化が不可欠だとし、2015年ごろから業務のデジタル化を推進してきた。
営業現場でのデータ入力など、さまざまなアナログ業務を減らし、人の手をかけて行う業務を改善している。
その一つは顧客情報管理(CRM)システムを活用した社内の横断的な情報共有による、営業の効率化だ。以前は部署ごとに異なるシステムを利用していたため、別の部署の顧客や案件の状況を確認することができなかった。「Salesforce(セールスフォース)」を導入し、顧客、売り上げ、案件の進捗(しんちょく)状況の管理を全社で統一。異なる部署の顧客にもアクセスできる体制を整えた。