神奈川県川崎市多摩区と東京都稲城市を主な商圏とし、賃貸住宅を4654戸管理するレック(神奈川県川崎市)。同社はコンテナボックス管理をはじめ、オーナーへの土地活用提案を積極的に行っている。レックの井口武雄社長に事業や今後の展望について聞いた。
多彩な土地活用提案で成長
売上6億6000万円 家族向け物件5割
神奈川県川崎市と東京都稲城市を中心に賃貸管理など不動産事業を行うレックは、賃貸管理事業を中心に、オーナーへの土地活用提案で事業を成長させてきた。1988年10月に設立。商圏に3拠点を構える。社員数は約50人だ。
直近の2023年8月期の売上高は6億6600万円。売上高の事業構成比は、賃貸仲介事業が32%、賃貸住宅のほかにコンテナボックスや月極駐車場を含む賃貸管理事業が28%、売買事業が20%、コインパーキング事業が4%、そのほかが16%となっている。
管理戸数は4654戸。管理物件の5割がファミリー向け、5割が単身者向けとなっている。コンテナボックスや駐車場などを含め、取引のあるオーナーは2677人だ。オーナーは地主が多く、全体の9割を占めている。
同社では賃貸住宅の管理受託の一環として、特色ある賃貸住宅の提案を行ってきた。
井口社長は「入居が決まりやすい物件について模索している中で、差別化を図ることができるロフト付きワンルーム、ガレージハウス、メゾネットタイプに着目した」と話す。
メゾネットタイプは02年から提案を開始。駅から離れた郊外エリアで、ファミリー層をターゲットとしている。10棟60戸を管理し、入居率は90%超だ。